寝起き最悪なら朝ごはんにもやし炒め作れ

寝起き体調が悪い。頭は重いし血の量が全然足りていないと感じる。朝起きれないのではなく、朝がしんどいのだ。朝起きていても、身体が重すぎて、こんなにしんどいならもう一度寝よう、そう考えてしまい幾度となく寝坊を繰り返している。

色んなことを試した。寝起きに塩を舐めたり、ベッドから頭だけをにゅっと出してベッドの下を覗き込む姿勢になり、頭に血を昇らせたり、朝風呂してみたり、寝起きにカフェインの錠剤飲んでみたり、色々やった。けどどれもうまく行かなかった。これはもう自分の体質だと諦め、折り合いをつけて生きていた。

大学院生になってもこの体質はずっと続いていた。大事な研究発表の日に寝坊したこともある。朝起きることはできる。その後が問題だ。本人の必死さの甲斐なく、何度も何度もベッドに倒れそのまま寝付いてしまう。それくらい朝はしんどい。

たまたまもやし炒めを作りたくなった。あの料理は本当に奥が深く、何度作っても同じ味にならない。そして美味いし安い。アレンジが効く。

ところで僕が信頼を置いているのは林正樹という人の個人ブログで、ここのレシピは本当に美味い。そして「僕がどうやって中華料理を作れるようになったか」というタイトルの記事が、僕を中華の奥深さに導いてくれた。彼のレシピのほとんどは日本のスーパーで手に入るものばかりだ。もやし炒め(本格ラーメン屋風の肉野菜炒め)なんかはレシピの中に調味料は醤油、酒、塩胡椒、味の素、胡麻油しか出てこない。しかし恐しく美味い。レシピの調味料を全て混ぜ合わせたものを舐めてみる。全く美味しさを感じない。しかしこれらがフライパンの鍋肌で焼かれると、ケミストリーを起こし恐しく美味いソースになる。中華の火力はこのためにあるのだと理解する。

本題であるが寝起きが最悪な人はこの肉野菜炒めを朝作れば、改善するかもしれない。僕みたいな寝起き最悪の人間は身体がだるいだけでなく、胃腸も全く動いている感じがしない。身体の隅々まで動いていない感じがする。だから朝ごはんもほとんど食べたいと思えない。無理矢理食べるのが普通だ。そういうタイプの人にはほんとうにもやし炒めを進めたい。
https://cookpad.com/recipe/1206244
僕自身はこのレシピの調味料だけ真似し、材料はもやしと豚肉のみである。
寝る前に調味料を混ぜて器に入れておき、水溶き片栗粉だけ準備しておく。朝起きたら豚肉ともやしを冷蔵庫から出して、MAX強火で調理する。大体全ての工程を含めても5分かからない。卵焼きを焼くよりも早い。なのに驚くほど美味い匂いがする。身体が目の前のもやし炒めを食う為に活動し始めるのがはっきりとわかる。鍋肌に調味料が焼かれる時の匂いをかぐことがめちゃくちゃ重要だ。

僕が思うに、朝ごはんは匂いがほとんどないと思う。晩御飯を作る時の匂いで腹が減る経験は、定番の朝ごはんからは殆どしない。寝て起きるまでに6〜7時間も経ってるんだから腹が減っていて当たり前なのに腹が減らない、ならばちゃんと美味い匂いを嗅がなければならない。
ヤバウマな匂いを嗅いで腹が減る→身体が食う為に活動を始める→起きる
多分これが原理だと思う。
もやし炒めの利点は、朝の時間でも作れるほど調理時間が短いこと。そして他の料理に比べてほとんど飽きが来ないということ。
自分の1番好きな料理を朝に作れば良いじゃんと思う人いるかもだけど、2日続けてやれるか?大事なのは飽きないことの方で、好きなことではない。ちなみに僕も1番好きな料理はもやし炒めではもちろんない。けれども調理の際の匂いが半端ない。だから採用している。

 

まとめるなら寝起きの悪い人の中で、身体が動いていないタイプの人には、「美味そうな臭いを嗅ぐ」という嗅覚的刺激を用いて身体を起こす方法を紹介した。
僕の経験上、朝ごはんとして簡単に作ることができ、腹が減る匂いがする、そして飽きないものはもやし炒めであった。

 

一度体験してみて欲しい。普段朝に食欲のない人は驚くと思う。自分はこんなに腹が減っていたんだと。