コレコレとマホトと未成年の子の話

概要はシンプルにコレコレすげーって思ったのと未成年の子について。

ワタナベマホトの件について。これを知ってみんなどう思ったんだろう。単純にあいつを悪者として処理して終わらせてしまうんかな。そもそもこういう芸能人のスキャンダルとかニュースで見ることはあっても興味もって言及することはこれが初めて。多分自分が処理しきれてない

 

はじめてコレコレの生放送というやつをみた。ほんまにびっくりしたのは、コレコレがすごい被害者の方の心に寄り添ってる感じがした。なんかスキャンダルを放送する人ってくらいの認識しかなかったけどマジでびっくりした。エンタメとしてこの件を処理したとは俺は思ってない。あれは被害者の心に寄り添ってたと思う。どんな言葉をかけてあげるかすごい選んでたと思った。人から重たい話を1対1で聞いたことある人なら分かると思うけど、安易なアドバイスとか、過度に共感してあげたりとか、過度に相手を悪者扱いしたりとか、とりあえずその場から逃げたくなるもの。しかも限られた時間やったからコレコレにそんな時間ないし、その中でかけてあげれる言葉ってめっちゃムズい。これこれは自主的に送ったこととかちゃんとあかんってゆって、けど責めてるんじゃない感じ。あれはすごいなと思った。相手に考えさせるのって難しい。アドバイスしたくなる。答えがない問題に明確なこうしろってアドバイスとか大体無駄。主体性が前提にあるんやったら考えさせてあげるのが良いと思うけどムズい。あの限られた時間でのコレコレの対応はカウンセリングやなと思った。

 

たしかに未成年に性的な要求をしておいて、自分危なくなったら弁護士どうこうは卑怯やなと思う。けどこの超人気YouTuberと一般のファンがこう、特別な関係になった。そしてその体験って、被害者の人にとっては、夢みたいな体験やったと思ってしまう。世間がどうこうとか、悪いとかそういうのじゃなくて。純粋に誰かのファンになったことある人なら誰でも空想したことあるものやん。芸能人と普通の自分が特別な関係になるっていう。しかもそれがテンプレで詐欺の題材に使われたりもしてるわけやん。松潤が隠れて自分にメールしてくるとか、そういう詐欺。騙される人がおるわけやん。けど今回のこの件ってそういう意味では現実なわけやん。夢見心地やけど現実なわけやん。強調しすぎてもしすぎじゃないくらいのこと。

マホトの肩をもつわけじゃないけど、ひとりファンがファンタジーとしてもつ不可能な欲望と、マホトがもつ欲望を、1つの出来事として成立させるとしたら、それはああいう形になるしかないんかなって思った。俺はファンタジーの実現って話をしてる。マホトとか関係ない。そのファンタジーが実現するために、芸能人を騙った詐欺メールでもなく、今ここにある現実で、ファンともう一方の欲望を共に生起させるには、こんなやり方になってしまうんかなと思った。身分証の写った写真、バラしたら流出、弁護士、女の子の友達。。。

 

 

コレコレと被害者の方が電話してるのを見てて、ほんまにあの雰囲気にやられてしまった。被害者の人はこれから警察に相談するか今でも迷ってるって。けど刑法に乗せて手続きを進めるって、つまり夢から覚めることになる。
あと事実確認の件で、マホトがした性的な強要のリストに、これは私が自主的にしたってコレコレに伝えてて、ほんまにこの子正直やなって思ってしまった。私にも落ち度があるっていってたのも印象的だった。
結局こんなことになってしまって、事実はもう変わらないけど、その事実の捉え方は自分次第でかなり変わる。1つの犯罪事実として処理するか、1つの夢見体験として、ある意味で意義のある体験としてそれを今後時間をかけて処理するか、被害者の彼女はそこで揺れてる気がした。
そういう被害者を揺れさせるって意味で、芸能人っていう特権を使ってファンに性的なことを強要させるのはタチが悪いって意見はこの際マジでどうでもいい。被害にあった人が、犯罪にあったことを犯罪にあったと言えないからタチが悪いとかそういうのは今はどうでもいいしだれかはそういうこと言ってるから僕は言わんでもいいここでは。ファン心理ってファンタジーの世界を信じて信じて、このCDを買えば、この悪手会にいけば、ライブにいけば、何か貢献ができれば、この人ともしかしたら、もしかしたら、、、ってそういうファンタジーは無意識的にはもってると思う。
そうじゃないパターンももちろんあると思う。例えば推し同士の関係性そのものをファンタジーの題材として楽しむいわゆる「やおい」は、自分を疎外して、推し同士の関係性に萌えを発生させる方法でもある。
けどこの被害者の子はきっとそうじゃなくて、自分に偶然、奇跡的にやってきた人生の全てを賭けても良いって思える出来事の最中にいたわけで、周りが外から見て「それ犯罪」「それ騙されてる」とか、マジでどうでもよくて、そういうのってその最中にある人にしか絶対にわからんものやろ。マジで周りどうでもいい。
ほんで今回の特別な関係ははじまった時からいつか終わるような雰囲気がプンプンしてる。けどいつか終わるような雰囲気ってこの件だけが特別にもってるわけじゃないやろ。推しの引退、もしくは自分がもってるファンタジーの終焉は、ファンなら誰しも意識したくないけど、どこかで感じ取られてるものやろ。けど推す。そういうもんやんな。手元に残ったファングッズをいつか普通ゴミの日に出すときがくるかもしれへんって少なくとも心の中を直視しようとしたら、感じ取れるもんやとおもう。ただ物質をゴミ処理して、夢から覚めても、精神のほう、思い出の方はどうとでもなるやん。あー時間無駄したっていう人もおれば、人生の中であんな夢中になれたのはこのときだけ、ありがとうって思う人もおるかもせん。

被害者の人が今後法的にこの体験を処理していくのか、はたまたファンタジーのまま抱えるのかは分からん。どっちしても過酷な体験やと思う。けどハッピーな人生を送って欲しいなって素直に思う。人のこととかどうでもいいけど、この被害者の人にはハッピーになってほしい。
彼女の揺れは多分、彼を犯罪者に、自分を被害者にしてしまうのか、1つの夢見心地な特別な関係として終わらせてしまうのかの揺れやと思う。家族は絶対守ってくれると思う。けど家族が法的に守ってくれるのももちろんやけど、彼女のその夢みたいな体験を、受容してもらって、うんうんって、そんな楽しいこともあったんだねって、そこにあった彼女の欲望にも耳を傾けてあげて欲しい。彼女はきっと自分の内面を語る力をもってるとおもう。きっと世間が認知するゴミクズ胸糞案件とは違った内容のことが語られると思う。そういうことを語って良い場所をどこかで設けて欲しいなと思う。きっとそれは良い体験になる。

犯罪案件では被害者の欲望は抑圧されやすい。俺はこの件が今後どうなろうとマジで興味ない。被害者の人にお金入ったり、加害者の人が捕まったりとかマジ興味ない。

 

僕はが思うのは、彼女の中でまず、この特別な関係の喪失をゆっくり処理していく時間をあげて欲しいと思う。あんたかわいそうやったな、ごみみたいな男に強要されて。それだけじゃないと思う。そんな犯罪者はやく警察に捕まえてもらおう、それでもう安心やから。何も考えんでよくなるから。多分それだけじゃないと思う。その夢を夢のまま、聞いてあげて欲しい。